認知症の祖母

年末年始の帰省は、認知症の祖母とふたり
実家で、のんびり過ごしました。
昨年の夏に帰省した際は、喜怒哀楽の殆どがなくなっていて
話しかけても、反応が鈍く
数ヶ月~半年に1度、会う度に症状が進んでいる様子でした。
今回は、というと
「よう来たね〜、待ってたよ。」
満面の笑みで迎えてくれました。
あら、なんかご機嫌じゃない?
食べやすく、好みに合うような食事を作り
感想を聞いても「おいしい!」としか言わないので、食べる様子を見て
あ、これ好きなんだなぁとか
硬くて飲み込めなかったんだごめんねとか
反応を確かめつつ、こちらも勉強です。
甘いものは無限にいけるらしい。
着替えるのも億劫みたいで
数日、同じものを着たりします。
かつては洋服が好きだった祖母なので
トータルコーディネートを見せて
これでどうだ!とばかりに、プレゼンしてみることもありました。
そんな数日の中で発見したのは
よく笑うようになっているということ。
父に確認してみると、
日常生活へのサポート(入浴や食事、排泄など)が必要なことは変わらずで
症状が良くなったわけではないものの
最近、めちゃくちゃ笑うようになったそうです。
目が合えばニンマリ。
テレビを見ながら、ヒャッヒャッヒャ。
こちらに何かを説明する際も
語順がバラバラになったり
伝えたいことを途中で忘れてしまったりして
最後は決まって
「エッヘッヘッヘ。
すぐに忘れちゃうの~~。アーハッハッハッハ!」
と、曖昧なまま強制終了。
話しかけてきたのは、あなたですよ(笑)
病を何となく受け止めている様子で、
家族としては切なさもあるのですが
毎回、笑い飛ばしてくれるので、ありがたいです。
ふらっとやってきた親戚たちが、祖母に向かって
「わたしが誰だか分かる!?」
なんて声をかけるのですが、何も答えずニコニコしている祖母。
いやいや、そんなのどうでも良くない?
と、喉まで声が出かかりましたが、なんとか我慢しました。
感情のコントロールが難しい祖母にとって
笑っているからと言って、
手放しでは喜べないのかもしれませんが
そのまま受け取って
今、祖母が幸せなのだとしたら
父の献身的な介護と、デイサービスのみなさんのお陰で
得られたポジティブな変化なのかなぁ。
はたまた祖父の生前、散々振り回された祖母なので
90歳を目前にして、シングルライフを楽しんでいるのでしょうか。
それとも、この状況を悲観せず
笑うことで乗り切ろうとしているのか。
兎にも角にも、無表情だった半年前に比べると
ちょっぴり良くなっているのでは?
出来るだけ、都合良く解釈させてもらいました。
ちなみに、年末に甥っ子も預かり
2〜3日一緒に過ごしたのですが、
こちらがやっていることは、祖母への介助とほぼ同じでした。
甥っ子のほうは
イヤイヤイヤー!!ママがいいの~!!!
という具合で、絶賛イヤイヤ期。のびのび成長中です。
祖母からすると、もともと出来ていたことが出来なくなり
迷惑をかけている感覚になりがちなのかもしれませんが
出来ないんやから、しゃーない!ご飯は柔らかく炊いてネ!
くらいの気持ちで、暮らしてくれていたらいいなぁ。