常連さん
音楽ライブに行ったときのお話です。
そのバンドのファン歴は5~6年。関西ではあまり多くのライブをしないので、
年に1回、見られたら良いところなのですが、
最近少しずつ人気が出てきて、ライブの数も増えたことで
ある常連さんの存在に気付いてしまいました。
そのバンドのライブに行くと必ず居らっしゃる、そのお方。
小さなライブハウスなのでステージまでが近く
(そもそも、ビジュアルが好きだから近くで観たい!とかのファンが少ないです。)
観客は開演に間に合うように、ゆる~っと集まる感じなのですが
彼女は、前方真ん中に誰よりも早くスタンバイ。
開場後1時間近く、静かに厳かに待っておられます。
ライブがはじまると、肩が揺れ、腕が躍り、独特なテンポでリズムを取りながら、
体全体でビートを刻みます。
おそらく、すべての曲が完璧に頭に入っているので、
動きがメロディや歌詞と連動するのがお見事です。
正直、目立ってしまうのですが、あまり気にしていない様子で
いつも堂々としており、なんだか素敵なんです。
自分のエリアから大きく出たり、他人にぶつかったりすることなく、
観客としてのマナーもわきまえているところも好きです。
まわりに迷惑をかけない且つ、自分の好きなものに真っすぐで
レディー・ガガみたいでかっこいい…。(?)
このバンドのライブ会場では、まず彼女を探すようになり
「あ、今日もちゃんとスタンバイしてる。元気そうですな。」と安心しています(笑)
もはや、誰を推しているのか分からなくなってきました。
先日、パートナーにこの話をしたら、「職業病だ」と言われました。
自覚はなかったのですが、日常的に魅力的な人や面白そうな人を見つけては
勝手に観察し、職業や趣味なんかを想像して、彼に報告してしまっていたみたいです。
彼の反応は、
「誰のこと言ってるの?」
「そんな人どこに居た?」
「(ジロジロ)見すぎ!」とかです。
挙句の果てには、思ったことをそのままポロっと言ってしまったりするので
隣でいつもヒヤヒヤしているそうです。ゴメンネ。
人間観察も、ほどほどにしたいと思います。