弟の宿命
早いもので、娘は5歳、息子は2歳になりました。
二人の関係をみていると、姉という存在は、
絶対王者なのだと思わされることが多々あります。
ある日、姉がママ見て~。猫ちゃんごっこしているよ~。というので見てみると、
そこには、服の裾にリードをくくりつけられ、ハイハイをさせられてる弟の姿が。
ねえ、猫はにゃん!っていうんだよ、にゃんにゃんってちゃんと言ってよ!!!と
弟に要求し、弱々しい声で「にゃん…」と言わされている弟の姿がそこにありました。
猫ちゃん飼いたい欲を、弟で代用していました。ひどい。
また、ある夜のこと。
寝る前にトイレ行っておいで、と姉に声をかけると、
なぜか姉が「弟くん!一緒にトイレに行こう」と言うのです。
いつもは呼び捨てなのに、なぜかくん付け。
有無を言わさず弟はトイレに連行され、姉が終わるまで廊下でまっています。
ところが、トイレから出た姉はダッシュで寝室へかけこむのです。
そうです、姉は暗い廊下が怖くて弟についてきてもらったのですが、
トイレが済むやいなや、弟を置き去りにして一人だけ一目散に戻ってきたのです。なんてひどい。
幸い弟はまだ怖いという感覚がないのか、それとも、おいかけっこでもしてくれてると思ったのか、
キャッキャ言いながら戻ってきます。
ひとりぼっちかわいそうじゃん、と言うと、
えー、でも泣いてないからさ~、だいじょうぶじゃない?とのこと。
…鬼か。
もう私には、弟がまだ「遊んでくれている」と勘違いしていてくれますように、
そしてこの勘違いが長く続きますように、と祈ることしかできません。
負けるな、弟よ。強くあれ、弟よ。