はじめての肛門科体験記
一昨年初めての出産を経験しました。
産後のほとんどのことは記憶が曖昧ですが、
今もはっきりと覚えていること・・・痔の手術について書こうと思います。
産後お尻の調子が良く無かったので、勇気を出して近所の肛門科へ。
評判通りの明るく気さくな先生で、
恥ずかしさを感じることもなく、無事イボ3・切れ1の診断がおりました。
出産、痔を発症する人がまあまあいるというのは知っていたので、
「あぁやっぱり」という気持ちと、もっと正直な感想は「切れ1くらいやと思ってた」です。
先生曰く、「まず切れ痔部分を切除・縫合して、
そのあとはイボを毎週一つずつ取って行くのがいちばん!日帰り手術ですぐ終わる」とのこと。
は?切れ痔を切除?どういう意味?
こんな恐ろしいこと、これまでの自分なら絶対一旦持ち帰って検討するのに、
出産を乗り越えて気が大きくなっていた私、
「じゃあ今日の午後診でお願いできます?」
ベッドに横になって、いざ手術となると急に怖くなり、
淡々と先生を質問攻めにしていた気がします(無論、お尻丸出しで)。
「麻酔だけちょっとチクっとするけど、すぐ終わるから!大丈夫大丈夫!痛くないよ!」
という言葉を信じて目を瞑りました。
「い゛・・・」
肛門に麻酔を打ったことのある方ならわかると思いますが、注射がまず結構痛い。
でもその後はたしかになんか切られてる(というか切り取られている)感覚はあるものの痛くない。
「じゃあ縫っていくね。もう終わるよ、痛くないよ〜」といって2箇所目に針を刺した瞬間、
たぶんそこは麻酔効いておらず「ギャン!!!!」と
跳ねて涙ほろりでした(先生にめっちゃ謝られました)。
まあ何とか終わり変な歩き方でトボトボ帰宅・・・。
1週間後に先生に傷口を診てもらうと、
「・・・!すごく綺麗になっています!
こうなっていてほしいという理想を超えた状態にあります!」とやや興奮気味。
世紀の大発見かな?
どうやら身の丈に合わない肛門を手に入れてしまったようです。
あの痛みがトラウマでその後の通院は本当に苦痛でしたが、
イボ切除はなんのトラブルもなく終了。1ヶ月くらいかかって無事完治しました。
これを機に「もう二度と痔にならないように・・・」と腸活を始め、
以前より心身ともに快適に過ごせていますし、先生には感謝しています。
それにしても先生のあのキラキラした表情、一生忘れないだろうな・・・。